アートのある暮らし
- 広 天田
- 6月26日
- 読了時間: 2分
日々を過ごす中で、よく考えることがあります。
「ここがもっと心地よくなるには、どんなことができるだろう?」って。
私たちの役割は、ただ施設を“まわす”ことではなく、
ここで暮らす人や、働く人たちの毎日を、
よりあたたかく、より幸せにすることだと感じています。
アート・クラフト・サイエンスの3つの視点
ある時、こんな考えに出会いました。
暮らしの場をつくるには、「アート」「クラフト」「サイエンス」が大切。
アートは、感性や直感。心が動くこと。
クラフトは、経験や手しごと。積み重ねてきた技術。
サイエンスは、数字やデータ。物事を冷静に見つめる力。
この3つのバランスがあると、場所に“ぬくもり”と“安心”が生まれるのだそうです。
わたしたちは「アート」も大切にしたい
たとえば、玄関に季節のお花を飾ったり、
飾りつけを手作りして行事を盛り上げたり、
その人が好きな音楽を、そっと流してみたり。
それって、誰かの心を想像して、
「よろこんでくれるかな」と願って動く、アートの力だと思うのです。
先日行ったパステルアートの時間
職員さんのアイデアで、
利用者さんと一緒にパステルアートを楽しむ時間がありました。
クレヨンを指でぼかして、やわらかい色を重ねていく。
消しゴムで雲を浮かばせたり、山や木を描いたり。
仕上がった作品を見て、
「わたし、こういうの初めて。でも楽しいね」
そんな笑顔を見て、こちらまでうれしくなりました。
暮らしの中に、やさしい手ざわりを
サイエンスやクラフトも、もちろん大切。
でも、アートがあるからこそ、日常に“彩り”や“ときめき”が生まれると感じています。
わたしたちはこれからも、
この場所に流れる時間が、もっとあたたかく、もっと笑顔に満ちたものになるように、
ひとつひとつ、丁寧に手をかけていきたいと思っています。
最後に
わたしたちは
「お母さんに勧めたい。そう思える仕事を。」という言葉を胸に、日々のしごとに向き合っています。
これからも、アート・クラフト・サイエンスの3つをバランスよく大切にしながら、
人の心に残るケアを、仲間と一緒に育てていきたい。
そう思っています。

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