昨今、社会的課題とされるヤングケアラー支援を行う非営利団体の「NPO虹色のかさ」の第一回社員総会に出席しました。
そもそもヤングケアラーとは、家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている、18歳未満の子どものことです。ケアが必要な人は、主に、障がいや病気のある親や高齢の祖父母ですが、きょうだいや他の親族の場合もあります。
特定非営利活動法人「虹色のかさ」は、ヤングケアラー自身の権利を守ることが、個人や家族だけではなく、「社会の課題」として認識される地域社会や文化が醸成されることを目的としています。社会福祉士、スクールソーシャルワーカー、主任児童委員、大学教授、司法書士、社会福祉事業所の経営者、元ヤングケアラーなど様々な分野・職種の方が参画しています。
主な活動としては、三つに集約されています。
ヤングケアラーの普及啓発に関すること
ヤングケアラーに係る人材育成及びネットワーク構築に関すること
ヤングケアラーに係る居場所づくりに関すること
具体的な活動は5つ展開しています。
普及・啓発活動:ヤングケラーの理解を広めるためポスターやリーフレットの作成・配布をしています。
講演会・研修会への講師派遣:ヤングケアラーに関する講演会や研修会への講師派遣を行います。
出前講座の実施:当団体が定めたカリキュラムでの出前講座を行います。令和5年度については費用は「無料」です。※「講演会への講師派遣」との違い:「講演会・研修会」は依頼者の要望を踏まえた内容、「出前講座」は当団体が作成したカリキュラムでの内容となります。
居場所づくり(準備中):会場を設定しての居場所づくり(いわゆるサロン的活動)または、スマートホンアプリケーション(LINEなど)を使用しての居場所づくりの2種類を考えています。
ヤングケアラー支援コーディネーター(群馬県委託業務):ヤングケアラー支援コーディネーターによる相談窓口の設置、支援機関等との連携体制の構築、ヤングケアラー支援コーディネーターの普及・啓発などを群馬県予算として活動を開始しました。
日本は、世界と比較して一種の流行り言葉に熱しやすく、冷めやすい国民性と感じます。この「ヤングケアラー」というホットな社会問題について、世間が注目している内に、群馬県で深く広く解決策を講じる中心となれる団体として活動できるよう、自分なりの支援で貢献していきたく思います。
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