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CEFRが教えてくれる「仲介」の力
~多文化共創の時代に求められる介護人材とは~ 三山グループでは、外国人介護職員とともに日々の介護を実践しています。その中で感じるのは、「日本語が話せること」と「良い介護ができること」は必ずしも同じではないということです。 私は近年、世界の言語教育の共通指標であるCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)の考え方に触れ、その答えの一つを見つけました。それが「仲介(Mediation)」という考え方です。仲介という言葉から、通訳や翻訳を思い浮かべる方もいるかもしれません。しかしCEFRが示す仲介はそれだけではありません。相手に分かりやすく説明すること。異なる価値観を持つ人同士の理解を助けること。誤解を防ぎながら共通理解をつくること。チームの認識をそろえること。つまり、人と人との間に立ち、理解をつなぐ力です。 介護はまさに「仲介」の仕事だと感じています。例えば、日本の介護では「自立支援」という考え方を大切にしています。利用者様ができることはできるだけ続けていただき、その人らしい生活を支援するという考え方です。しかし海外では、「できないことはすべて手伝うことが

広 天田
6月10日読了時間: 3分


とにかく明るいチャッピー
AI時代だからこそ、「人間らしさ」が問われる時代になってきたと感じています。 最近、ChatGPTを仕事で使う人が一気に増えました。文章作成、調べもの、相談、アイデア出し——。 正直、「ここまでできるのか」と驚かされることも少なくありません。でも、使っていて気づくことがあります。ChatGPTは、とにかく“明るい”。どんな質問をしても、前向きに返してくれる。 否定から入らない。疲れていても、機嫌が悪くても、態度が変わらない。「まず受け止める」という姿勢を徹底している。実はこれ、人間社会においてものすごく大事なことだと思うんです。 介護もそうです。 利用者さま、ご家族、職員同士——。 相手の一言に、どんな表情で返すか。 どんな声色で挨拶するか。 どんな空気をつくるか。 それだけで、その場の安心感は大きく変わります。 AIがここまで進化した今、「知識がある」だけでは、人は選ばれにくくなるかもしれません。なぜなら、知識や情報だけならAIのほうが早くて正確だからです。 では、人間に残る価値は何か。私は、“温度”だと思っています。明るさ。安心感。空気を和ら

広 天田
5月13日読了時間: 2分


ハイコンテクスト文化の罠
日本・フィリピン・インドネシアをカルチャーマップで比較してみた 「ちゃんと伝えたはずなのに、伝わっていなかった。」 外国人材と一緒に働く中で、そのような経験をしたことはないでしょうか。介護現場でも、「わからないなら聞いてくれればいいのに」「“はい”と言っていたのに理解が違っていた」「日本人の気遣いがうまく伝わっていない」と感じる場面があります。しかし、これは単純に日本語力だけの問題ではありません。背景には、国ごとのコミュニケーション文化の違いがあります。 私は、社会福祉法人三山会の事務長として、フィリピンやインドネシア人の外国人スタッフと共に介護現場をつくる中で、「日本の当たり前は、世界では当たり前ではない」ということを何度も感じてきました。今回は、The Culture Map の考え方を参考にしながら、日本・フィリピン・インドネシアの3か国の文化の違いについて、介護現場の視点から考えてみたいと思います。 日本は、世界的に見ても“ハイコンテクスト文化”の傾向が強い国だと言われています。ハイコンテクストとは、「言葉以外の情報を重視する文化」のこと

広 天田
5月10日読了時間: 4分


2026年の達磨三兄弟
先日、三山グループの各事業所に、一文字の想いを込めた三つの達磨を置きました。 それぞれが背負っている文字は、 「智」「情」「意」 。これはスローガンではなく、私たちが日々の現場で大切にしていきたい判断と行動の軸を言葉にしたものです。 「智」認知症グループホーム 三山ホーム北原 認知症ケアにおいて大切なのは、その人を理解しようとする姿勢と、専門職として必要な知性を持つことだと考えています。 なぜその行動をするのか。どんな不安や想いがあるのか。 表に見える行動だけで判断せず、背景を考え、学び、工夫し続ける。 三山ホーム北原は、認知症に特化した介護施設として、入居者一人ひとりに寄り添いながら、専門職として学び続け、人生を支える存在でありたいと考えています。その姿勢を、「智」の一文字に込めました。 「情」特別養護老人ホーム みのわの里三山 4年前、特別養護老人ホームを創業したとき、「心ある特養をつくりたい」と誓いました。 介護は、作業ではなく、人と人との関わりです。だからこそ、どんなときも、入所者の「感情」に寄り添い、「愛情」をもって関わり続けることを、

広 天田
1月2日読了時間: 2分


深谷で立ち止まって考えたこと
― 論語と算盤という言葉に触れて ― 道の駅おかべで、深谷ネギのお祭りが行われていました。家族と立ち寄った、ほんの短い時間です。 賑わう会場の中で、ふと知ったのが、ここ深谷が 渋沢栄一の故郷 だということでした。名前は知っている。言葉も聞いたことがある。 それでも、「この土地で生まれた人なのか」と思った瞬間、胸の奥がざわっとしました。そのまま、深谷市渋沢栄一記念館 に足を運びました。 目をそらさせなかった言葉 記念館の周辺で、渋沢栄一の言葉が書かれたタオルが目に入りました。そこには、こう記されていました。 「常識とは、智、情、意、の三つがそれぞれバランスを保って成長したものであって、智、情、意あるものが、情や意を身につけ、情、意あるものが、智を身につけて、この三つをそなえた者が完全な人である」 そして、もう一枚には、 「士魂商才とは、武士の精神と商人の才覚をあわせ持つこと」 とありました。 きれいに飾られた名言ではありません。むしろ、不器用なほどまっすぐな言葉です。だからこそ、目をそらせなかったのだと思います。 これは「立派な人」の話ではない..

広 天田
2025年12月13日読了時間: 3分


フィリピン介護人材が世界で選ばれる理由
ここ数年、日本の介護現場では外国人スタッフの姿を多く見かけるようになりました。当法人にも、フィリピンから来た仲間たちがいます。彼らは明るく、真面目で、チームを和ませる力を持っています。 では、なぜ世界の介護現場で「フィリピン人材」が選ばれているのか。そして、なぜ日本の介護施設がいま彼らを求めているのか。今日は、その背景を“歴史・文化・制度・信頼性”の4つの視点からお話しします。 Ⅰ. 国家戦略としての「人材輸出」 フィリピンが海外に人材を送り出すようになったのは、1970年代。第10代大統領フェルディナンド・マルコス氏(現マルコス大統領の父)の時代にまで遡ります。当初はスキルを伴わない単純労働者が中心でしたが、国として方針を転換し、「技能を持つ人材を海外に送り出す」政策を打ち出しました。 この政策により、看護・介護分野の人材育成が国家的な柱となり、現在ではほぼすべての大学に看護学部が設置されています。また、教育技術省(TESDA)が運営する職業訓練校では、介護の国家資格「NCⅡ Caregiver」を取得でき、介護の専門家として世界で通用する人材

広 天田
2025年11月3日読了時間: 5分


群馬県多文化共創カンパニーに認証されました🎖
『人員不足の補充でなく、優秀だから採用する時代へ』 群馬県多文化共創カンパニーに認証されました🎖

広 天田
2025年10月17日読了時間: 3分


G.G.C.×みのわの里三山 特別コラボランチ開催! 〜施設の中でも“外食の味”を〜
令和7年9月29日、群馬を代表するステーキ&ハンバーグ専門店「G.G.C.」さんとの特別コラボランチを開催しました。

広 天田
2025年10月13日読了時間: 2分


“褒める”より“一緒に喜ぶ”ということ
三児の父でもある天田です! 日々、子どもたちと過ごしていると「褒める」という行為の奥深さを考えさせられます。そんな中で出会った、成田悠輔さんの言葉が心に残っています。 「褒めるのは結果ではなく、プロセスや意志。 そして“褒める”よりも“一緒に喜ぶ”ことが大事。」 ■...

広 天田
2025年9月15日読了時間: 2分


目的で考える、課題を分ける
先日、ある同業の施設の方から、とても印象的なお話を伺いました。 その施設では、休憩室でのささいな会話をきっかけに、スタッフ同士の関係がぎこちなくなってしまったことがあったそうです。 一人のスタッフは「どうしてあんな言い方をされるんだろう」と気に病み、もう一人は「嫌われてしま...

広 天田
2025年9月13日読了時間: 5分


「どうせ無理」を無くす
植松努さん。 北海道の小さな町工場から、仲間と共にロケットを宇宙に届けた人です。 彼が全国で伝え続けているメッセージは、とてもシンプルです。 「どうせ無理をなくせば、未来はもっと楽しくなる」 小学生のころの体験 植松さんがこの言葉にたどりついた原点は、小学生のころの体験にあ...

広 天田
2025年9月7日読了時間: 3分


「スタッフが変わらない安心」こそ、最高の認知症ケア
ある介護専門学校の先生から心に残る言葉をいただきました。 「認知症ケアで一番大切なのは“スタッフが定着していること”です。人が辞めたり入ったりを繰り返すと、利用者は不安になり、不穏になる。顔なじみの職員が変わらず関わり続けることこそ、安心につながるのです。」...

広 天田
2025年8月26日読了時間: 3分


2040年問題を考える
厚生労働省の資料「2040 年に向けたサービス提供体制等のあり方」検討 (令和7年1月9日)によれば、日本の総人口は2040年に1億1,284万人へ減少し、高齢化率は38.7%に達します。 特に85歳以上人口の増加が顕著で、医療・介護需要は大幅に膨らみます。一方、生産年齢人...

広 天田
2025年8月17日読了時間: 4分


外国人介護職の“強み”を活かせる職場づくりへ
介護の現場では、日本語力や文化の違いが課題として語られることがあります。しかし私は、これは必ずしも“弱み”ではなく、むしろ現場にとって大きな“強み”になり得ると感じています。 1. 認知症ケアとの相性の良さ 認知症の方は、言葉よりも雰囲気や感情の変化に敏感です。外国人スタッ...

広 天田
2025年8月13日読了時間: 2分


社会保険料を下げる? 介護現場から見える“本当の話”
「社会保険料が高すぎる」 「手取りを増やしてほしい」 そんな声が世の中で聞かれるたびに、私は介護福祉の現場を預かる立場として、いろんなことを考えさせられます。 たしかに、社会保険料が下がれば毎月の給与明細は少しだけ明るく見えるかもしれません。でも、日々高齢者やご家族と向き合...

広 天田
2025年7月15日読了時間: 4分


減税よりも「稼ぐ力」を
サタデーモーニング!みなさんこんにちは。 実は、経済学部経営学科の大学出身のわたくし。最近の選挙の争点にもなっている「減税」について、思うことがあります。たまには、ちょっとだけ固いことを話したい思います。 減税は「一時しのぎ」に過ぎない?...

広 天田
2025年7月12日読了時間: 3分


裏切られること、信じること
「信じてるよ」と言うことはあっても、「信じるとは何か?」を深く考えることは少ないかもしれません。けれど、人と関わる仕事をしている私たちにとって、この問いは案外、日々のすぐそばにある気がしています。 理想を重ねて、現実に戸惑う。...

広 天田
2025年7月10日読了時間: 2分


「ファクトフルネス」から学ぶ、ドラマチックな世界との付き合い方
最近読んで心を打たれた一冊『ファクトフルネス(Factfulness)』についてお話ししたいと思います。 この本は、スウェーデンの医師であり統計学者のハンス・ロスリングさんが、生涯をかけて伝えたかった「世界を正しく見る方法」について書かれたものです。...

広 天田
2025年7月6日読了時間: 3分


息子に置いていかれたパパ、毎朝5時に立ち上がる。
今日は、息子との思い出と、ちょっと情けなくて、でも前向きになれる話を綴ってみます。 ■ 嬬恋キャベツマラソン、親子2kmの悲劇 先日、群馬・嬬恋村で開催されたキャベツマラソンに、息子と親子ペアで出場してきました。エントリーしたのは、親子2km。...

広 天田
2025年7月2日読了時間: 3分


うまくいってる人の考え方
最近読んだ一冊の本が、私の中にすっと入ってきました。ジェリー・ミンチントン著『うまくいっている人の考え方』。 どれも当たり前のようでいて、気づかないうちに忘れていたり、後回しにしてしまっていたりする「心の持ち方」がたくさん詰まっていました。...

広 天田
2025年7月2日読了時間: 3分
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