外国人介護職の“強み”を活かせる職場づくりへ
- 広 天田

- 2025年8月13日
- 読了時間: 2分
更新日:2025年8月14日
介護の現場では、日本語力や文化の違いが課題として語られることがあります。しかし私は、これは必ずしも“弱み”ではなく、むしろ現場にとって大きな“強み”になり得ると感じています。
1. 認知症ケアとの相性の良さ
認知症の方は、言葉よりも雰囲気や感情の変化に敏感です。外国人スタッフが見せる柔らかい表情や落ち着いた声かけは、そのまま安心感につながります。
実際、当施設でも外国人スタッフは、怒りや不機嫌な表情をほとんど見せません。同じ話を何度も繰り返す方にも笑顔で寄り添い、その空気感が入居者様にも伝わっていると感じます。
2. 非言語的コミュニケーション力
母国語が日本語ではない分、表情・声のトーン・体の動き・呼吸の変化など、言葉以外のサインを敏感に察知しています。特に認知症ケアでは、言葉でニーズを表せない方も多く、この“察知力”は大きな武器です。
3. お年寄りへのリスペクト(敬意)
アジアの国々には、年長者を敬い、家族のように接する文化が根付いています。フィリピン出身のスタッフが「これは仕事ではなく、人としての務め」と話してくれたことがあります。こうした価値観は、日本の介護現場でも入居者様にとって心地よいケアを生みます。
大切にしたい視点
これからの介護現場は、日本人と外国人、そしてヒトとテクノロジー、それぞれの強みを組み合わせていくことが不可欠です。
「日本人に近づける」のではなく、「その人ならではの強みを活かす」環境を整えること。それが人材定着にも、サービス品質の向上にもつながります。
最後に
現場を見ていると、外国人スタッフは“育てる対象”ではなく、“共に学び合う仲間”だと感じます。評価すべきは国籍ではなく、専門職としての姿勢です。私たちの役割は、すべてのスタッフが能力を発揮できる職場をつくり、その成果を入居者様の満足につなげることだと感じています。



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