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「どうせ無理」を無くす

  • 執筆者の写真: 広 天田
    広 天田
  • 6 日前
  • 読了時間: 3分

植松努さん。

北海道の小さな町工場から、仲間と共にロケットを宇宙に届けた人です。

彼が全国で伝え続けているメッセージは、とてもシンプルです。


「どうせ無理をなくせば、未来はもっと楽しくなる」


小学生のころの体験

植松さんがこの言葉にたどりついた原点は、小学生のころの体験にありました。

作文に「宇宙に行きたい」「ロケットをつくりたい」と夢を書いたとき、先生から返ってきた言葉は——


「お前なんかにできるわけない、やめておけ」


その一言で夢を否定された悔しさは、子ども心に深く刻まれました。

同時に「どうせ無理」という言葉が、人の心から可能性を奪ってしまうことを知った瞬間でもありました。



「どうせ無理」をひっくり返す人生

しかし植松さんは、その悔しさを力に変えました。

大人になってからも「ロケットなんて無理に決まっている」と言われ続けました。

資金も人材もない、町工場にすぎない。

それでも「だったら、こうしてみたら?」を合言葉に、諦めずに挑戦を続けました。


結果として、小さな工場から本物の宇宙ロケットを打ち上げるという偉業を成し遂げたのです。



失敗を否定しない文化

植松さんが全国の学校で行っている出前授業でも、その哲学が貫かれています。

子どもたちにロケットづくりを体験させる中で、失敗しても決して責めません。

必ずこう声をかけます。


「だったら、こうしてみたら?」


この一言があるからこそ、子どもたちは挑戦をやめず、次の工夫を考え続けます。

「できない」を「できるかもしれない」に変える力は、失敗を否定しない姿勢から生まれるのです。


組織やチームに置き換えると

植松さんの物語は、ロケットだけの話ではありません。

私たちが働く職場やチームにも、そのまま当てはまります。


  • 新しい提案に「無理」と言わず、「やるとしたら何が必要だろう?」と考える。

  • 失敗した仲間に「だからダメだ」ではなく、「次はこうしよう」と声を掛ける。

  • 変化に不安を抱く人に「一緒にやってみよう」と寄り添う。



その一つひとつが、「どうせ無理」をなくし、未来を拓く力になります。



「人の役に立つ」ために

植松さんはこうも語っています。


「人間は、人の役に立つために生まれてきた」


ロケットをつくることも、仕事をすることも、その根っこは同じです。

「誰かのために役立ちたい」という思いを信じ続けること。

その気持ちがある限り、「どうせ無理」で止まる必要はないのだと思います。



結びに

植松努さんの人生は、「夢を否定された少年」が「夢を叶えた大人」へと変わっていく物語です。

そしてその物語は、私たちに「諦める必要はない」と教えてくれます。


小さな一歩でも、挑戦をやめなければ未来は変わる。

「どうせ無理」をなくし、「だったら、こうしてみたら?」と共に考え続ける。


その姿勢を、私たちの職場やチームにも、大切にしていきたいと思います。

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