群馬県多文化共創カンパニーに認証されました🎖
- 広 天田
- 4 日前
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更新日:2 日前
『人員不足の補充でなく、優秀だから採用する時代へ』
このたび、社会福祉法人三山会は、県より「群馬県多文化共創カンパニー」として認証をいただきました。
今年、12社の申請があった中、厳しい審査を経て認められたのはわずか3社。これまで13社の認証事業者がありますが、社会福祉法人としては私たちを含め2法人のみという、非常に光栄な授与です。県庁での認証式では、これまで共に歩んできたスタッフの顔が脳裏に浮かび、あらためて「共に創ってきた時間の尊さ」を感じました。
介護業界はいま、2025年問題の真っただ中にあります。高齢者が急増する一方で、支える人の数は減少の一途。“人手不足”という言葉が、業界の代名詞のようになってしまいました。
ですが、私たちは思います。この状況を「人手が足りない」と嘆くだけではなく、新しい仲間と共に“未来の介護”を創るきっかけにできるのではないかと。外国人材を“人員の補充”としてではなく、“優秀な仲間”として迎えること。そこにこそ、これからの福祉の希望があると信じています。
私たちは、ロボットではなく「人」を選びました。介護は、どんなに技術が進んでも、“人のぬくもり”と“まなざし”が中心にある仕事です。
フィリピンをはじめとする多くの外国人スタッフたちは、言葉を超えて「気持ちを察する力」を持っています。認知症の方に対しても、やさしく笑いかけ、手を取り、「その人の心を感じる」対話ができる。この非言語コミュニケーション能力こそ、彼らの最大の強みです。
そして、家族のために日本で働くという覚悟、南国の陽気さから生まれる明るさとエンパシー(共感力)。彼らの存在が、現場に新しい風を吹かせてくれています。
もちろん、言語の壁や文化の違いという課題もあります。だからこそ、私たちは“仕組み”で支えることを大切にしています。日本語が堪能で文化理解が深い永住者・定住者を「国際介護リーダー」として配置し、現場で外国人と日本人の架け橋となってもらう。この体制が、チーム全体の成長と信頼関係を支えています。
私たちが描いているのは、“多文化共創のテーマホーム”という未来像です。それは、介護施設というよりも、まるでテーマパークのような場所。国籍も年齢も立場も関係なく、スタッフも利用者も、その家族もみんなが笑顔で交わり合う。誰もが「ここに来ると元気になれる」「ここが好き」と思えるような、そんな温かい空間を群馬からつくっていきたいです。
今日という日は、私たちにとってゴールではなくスタートです。この認証をきっかけに、さらに多くの人たちに“多文化共創のチカラ”を知ってもらい、「外国人と共に創る福祉」の輪を広げていきたいと思っています。
人員不足を埋めるためではなく、優秀な人材と共に未来をつくるために。そして、誰もが「いま幸せです」と言える人生を支えるために。
これからも、三山グループは群馬県各地へ、“多文化共創の福祉モデル”を発信してまいります。







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