「スタッフが変わらない安心」こそ、最高の認知症ケア
- 広 天田

- 2025年8月26日
- 読了時間: 3分
ある介護専門学校の先生から心に残る言葉をいただきました。
「認知症ケアで一番大切なのは“スタッフが定着していること”です。人が辞めたり入ったりを繰り返すと、利用者は不安になり、不穏になる。顔なじみの職員が変わらず関わり続けることこそ、安心につながるのです。」
私はこの言葉を聞いて、深くうなずきました。どんなに立派な設備や最新の機器があっても、認知症ケアの核心は「変わらない関係性」がつくる安心感にある。これは現場で日々、利用者さまの表情や声に触れる中で痛感していることです。
——利用者さまは、いつものスタッフに声をかけられるとホッとした表情を浮かべ、その一言で不安が和らぐことがある。逆に、職員が入れ替わると、落ち着かない様子が続くこともある。「スタッフの定着こそ認知症ケアの土台」——先生の言葉はまさに真実だと思います。
こうした思いを胸に、三山グループでは新しい挑戦を始めました。それが今年春に開設した「認知症グループホーム三山ホーム北原」です。
北原は、まだ開設から6か月。手探りで試行錯誤しながら、“多文化共創の老人ホーム” をテーマに歩みを進めています。日本人も外国人も共に働き、違いを尊重しながら一つのチームをつくる。もちろん課題も多く、言葉や文化の壁に直面することもあります。けれども、同じ時間を重ね、ケアを積み上げるなかで、少しずつ「互いを理解し、支え合える雰囲気」が芽生えてきました。
入居者さまにとっては、「顔なじみの職員」が変わらずそばにいることが何よりの安心。その安心を守るためには、スタッフが長く働き続けられる環境づくりが不可欠です。北原での挑戦は、まだ始まったばかり。けれども、この取り組みが未来の認知症ケアにとって大きな意味を持つと信じています。
同時に私は、この課題は一つの施設だけで解決できるものではないとも感じています。群馬県全体、さらには全国の介護現場で、「人材の確保と定着」をどう支えていくか。それこそが、今後の介護の質を左右するカギになるのです。
その想いから立ち上げたのが 「ミヤマリンク」 です。
ミヤマリンクは、単なる人材紹介会社ではありません。私たち自身が特養やグループホームを運営しているからこそ、「現場で本当に必要な人材」や「定着のための支援の在り方」を追究しています。さらに、外国人スタッフを実際に雇用し育成してきた経験を持ち、フィリピンの信頼できる送り出し機関とも直接つながっています。
——つまり、「紹介して終わり」ではなく、“現場で戦力として根付くところまで”伴走すること が私たちの使命です。
介護の本質は、利用者さまの安心と笑顔を守ること。そのためには、スタッフが長く働き続けられる環境づくりが欠かせません。
北原での多文化共創の挑戦を通じて、そしてミヤマリンクの支援を通じて、「スタッフが変わらない安心」という最高の認知症ケアを、群馬から広げていきたいと思います。




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